次回の動画は「大寧寺の変」に関する様々な通説最新の説をまとめて比較する動画となりますが、調査する史料・論文が膨大のため、もう少し時間がかかりますことご容赦願います(3月中旬までには公開予定)。
折角なので調査内容の一例を記載します。
大寧寺の変のすぐ後に書かれたとされる「大内義隆記」には実は三系統あり、
①多分一番古い「郡書類従」所収系統
②明らかに後世になって加筆が加えられている「大内物語」系統
③「大内氏実録土代」にある「異本大内義隆記」
があります。
①には近年明らかになった陶隆房が陶興房の子ではないことが書かれていたりとかなり信憑性の高い記述が散見される一方で、②③には明らかに後世の加筆が見られます。
例えば、大内義隆の男色相手とされている安富源内は②系統の「大内義隆記」に書かれているのですが、この記述は後世の軍記物である「吉田物語」とほぼ同じ記述であり、逆に①系統の「大内義隆記」には安富源内に関する記述がそもそも無いことから、恐らく軍記物から逆輸入されたものではないかと推察されます。
話が逸れますが、安富源内・(清原)清ノ四郎・毛利隆元・小早川隆景・相良武任・冷泉隆豊を大内義隆の男色相手としているのはほぼ全てが「陰徳太平記」や「吉田物語」といった後世の軍記物であり、可能性が高いのは以下の2名に過ぎず、「大内義隆が男色狂いだった」というのは後世の脚色である可能性が高いことには注意が必要です。
・杉隆泰・・・義隆から様づけで呼ばれており、不自然に優遇されている(一次史料でも確認できる)
・陶隆房・・・「大内義隆記」ではかつて男色相手だったことが記されている(一次史料では確認できない)
ミスター武士道さんとコラボいたしました!姫路城下にて本能寺の変前後の毛利家の動きについて対談しております。皆様是非ご覧ください。
https://youtu.be/IaRsZes9vuk?si=GOSad...
私のチャンネルで大寧寺の変の新説について取材させていただいたトーマス・コンラン先生が、呉座先生の「春木で呉座います。」にゲスト出演されます!皆様是非ご覧ください。
youtube.com/live/bPNM6D4T28k?si=1k1z4UnNbusYv5yL
皆様新年明けましておめでとうございます。今年もどうか宜しくお願いいたします。
新年一発目の動画は1/6(土)18時に公開予定です。タイトルは「アメリカの源氏物語」
2024年大河ドラマ「光る君へ」に先駆け、アメリカのハーバード大学美術館にある源氏物語画帖の制作秘話についての解説になります。中身はいつもの戦国時代解説です。
https://youtu.be/FcJBv4ZnuTI?si=HPO7u...
毛利元就の銅像を新設するためのクラウドファンディングが始まりました。
中国地方戦国史の代表ともいえる元就の銅像、是非皆様応援の程お願いいたします。
t.co/T8Um79FbcF
2023年12月28日20時より、Youtube歴史動画投稿者達による座談会に参加させて頂きます。
皆様どうぞお越しください。
youtube.com/live/Iz371qTZaeI?si=yIX0sRw8g3j_qts6
【急募・明日まで】
大寧寺の変の新説を発表されました、トーマス・コンラン先生にお会いして話をする機会を得たのですが、視聴者の方でご質問がある方がおられましたら、コメント欄にて教えていただけると幸いです。
コンラン先生の新説はこちらの動画で紹介しております。
youtube.com/live/CSimkIo9JXk?feature=share
【質問募集】
新規企画のため、中国地方の戦国時代に関する皆様の質問を募集しております。
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ご質問のある方はコメント欄、又はこちらの募集フォームから是非よろしくお願いいたします。
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