あなたは誰の心に学んだ どのような考えを指針に 経営していますか?
【経営に心と道を】
経営にとって大切なことは志であり、理念・哲学であるといわれています。経営者がどんな想いのもとに、どのような考えで、何を実現しようとして経営を行なっているのか。このことが明確でないと単に利潤のみを追い求め、自社にとっての利害得失のみをもってして意思決定する心無き経営となりがちです。そして時には道をはずす経営を行なってしまうことにもなりかねません。
経営者の心、企業の道、これこそが今の日本の経済界にとって最も大切な課題です。
【日本思想の継承・発展】
私たちは祖先から、日本らしい美しい心や日本思想を継承してきました。
それは聖徳太子の「和の心」、二宮尊徳の「報徳のこころ」や「勤勉倹約のこころ」など、日本人の心の中につちかわれた思想が私たちの今を創りあげてきたのです。
企業経営の世界でも、そうした思想を継承発展させた、中村天風師や安岡正篤師などの思想が大きな拠り所になってきました。さらにそれらの思想を実際の企業経営に展開した松下幸之助さんや土光敏夫さんなど、先哲経営者たちが残した日本的経営の心もたくさんあります。
先人たちが残してくれた日本思想を学び、身につけ実践するとともに21世紀に向けて継承発展させていくことは私たちの責務です。
【日本経営の2020年を憂う】
戦後の日本は世界の人々が目を見張るような経済復興を成し遂げました。しかしその一方では、日本の心、日本人的精神は、はなはだこころもとないものとなってまいりました。
今、政治、経済、教育面で生じているさまざまな問題は、こうしたことと無縁ではないでしょう。今こそ、私たちの経営者は国を上げて心の復興の機運を起こす尖兵にならなければなりません。
私たちの活動は、歴史のなかに培ってきた「日本の心」を改めて学ぶ事をによって、企業の心づくり、社風の刷新を目指すと共に、21世紀の日本人の心づくり、ひいては国風の刷新を目指しています。
私たちの想いに賛同してくださる方々が、この会に集って頂けることを願っております。